日本各地で相次いでいる個人の住宅を狙った強盗事件。最近では犯罪組織による強盗殺人も起こっており、個人情報が記載された「名簿」が闇市場に出回っていることも分かってきている。
このような犯罪や強盗から家族や家を守るにはどうすれば良いか、狙われやすい家や強盗の手口、今からできる対策についてまとめてみた。
強盗に狙われやすい家とは
最近の強盗事件は、複数人で住宅に侵入し、住民を縛り上げる、暴行を加えるなどの行為を行って金品を奪う凶悪なケースも多い。
強盗グループが狙う住宅は、高級品を購入している人や1人暮らしの高齢者が住む家がほとんどだ。これは闇ルートで売買される「名簿」に記載された家と言われており、ネットで高額な商品を購入する人や高齢者が1人で住む家族を持つ人は、より強固な強盗対策が求められる。
住宅強盗の手口と対策
情報詐取による闇名簿の作成
犯罪グループが持っていると言われる闇ルートの名簿は、強盗のターゲットの絞り込みに使われる。名簿には氏名や電話番号、住所、年齢や職業といった基本情報のほか、株や土地を所有しているか、タンス預金があるかといった資産情報も含まれる。
これらは、銀行や警察を名乗る電話アンケートに回答させて情報を入手されるケースが多い。電話で個人情報を聞かれても、不用意に答えてはいけない。
業者を装った現場の下見
さらに、犯罪者は宅配業者や住宅設備業者などを装って、強盗に入る家を下見に来ることもあるようだ。
どんな業者であろうと、自分が呼んだ覚えのない訪問者は扉を開けて対応せず、のぞき窓かインターフォン越しの対応を徹底することが大切だ。
基本的な防犯対策はしっかりと
従来、窃盗目的の住居侵入で最も多かったのは、住人が外出している間に金品を盗む空き巣だった。しかし、最近では在宅中を狙った居空きや忍び込み、また、これらが強盗に発展するケースも増えている。
不法侵入を防ぐために、防犯カメラやセンサーライト、セキュリティシグナルなど、防犯グッズの設置を強化しよう。
最近は防犯カメラに映ることを前提に犯行に及ぶ強盗もいるが、窃盗を含めてある程度の犯罪抑止力につながる。
さらに、AI技術の進歩によって、今では人物を検知して家の主に通知する機能を持つカメラや下見で訪れた人物や車をAIが検知する機能がある防犯カメラも登場している。
これらツールで不審な人物や動きを検知できれば、事前に警察に見回り強化を依頼することもできる。犯行を防ぐためにもこれらの対策を強化しておくべきだ。