今や、毎日の生活に欠かせなくなったスマートフォン。検索はもちろん、ショッピングや動画・音楽、SNS、キャッシュレス決済など、さまざまなシーンで活躍してくれる。
しかし、利便性が高い一方で、対策を甘く見ていると痛い目に遭う可能性も。
今回は、スマホの個人情報が盗まれる原因や起こり得る被害、被害に遭わないための対策について考えていきたい。
スマホは個人情報で溢れている
スマートフォンには、自分や知人の連絡先、氏名、写真などはもちろん、メールアドレスやWebアプリへのログイン情報、決済情報など、さまざまな情報が溢れている。銀行や証券会社のネットサービスを利用するために、金融機関の情報が入っている人も少なくないだろう。
さらに、SNSのやり取りや投稿、スケジュールなど、個人情報に紐づくデータも多い。
何気なく使用しているツールだが、取り扱いには十分注意しなくてはならないのだ。
不用意にスマホを操作していると、悪意のある者にスマホの個人情報を盗み見られたり、さらには情報を抜き取られたりする場合がある。
スマホの個人情報が盗まれる原因
不正アプリやウイルスによる情報流出
スマホのアプリ内にある位置情報や連絡先データから個人情報が流出する被害が相次いでいる。スマホがウイルスに感染してしまったり個人情報を抜き取る目的で作られたアプリから流出したりするため、不正なアプリには注意が必要だ。
Wi-Fiからの個人情報流出
インターネットを無料で利用できる、無料Wi-Fiスポットにも注意が必要だ。誰でも接続できる分、セキュリティが甘い場合があり、悪意のある第三者によって通信内容や個人情報が流出する恐れがある。
画像データやSNSからの個人情報流出
スマホに内蔵されているカメラには、撮影地の位置情報を記録する機能がある。位置情報が記録された画像をSNSに投稿したことによって、居場所や撮影場所が知られてしまう可能性があるのだ。中には、投稿画像に写り込んでいる建物や立地から居場所を特定されるケースもある。
スマホの個人情報を盗まれないための対策
他人に直接のぞき見されるのを防止するためには、画面保護シールを貼るのが最もシンプルな方法だ。電車内など人の多い場所でスマホを利用したとしても見られることは少ないだろう。
また、公式のアプリストア以外からはインストールしないこと。これはアプリからの情報流出を防ぐことに繋がる。
近くのWi-Fiを自動で接続する設定になっている場合は、知らないうちに接続されないよう設定を変更しよう。通信が暗号化されていない無料Wi-Fiは利用しない心がけも大切だ。
SNSでの投稿は慎重に。撮影場所からリアルタイムで投稿しない、画像内に場所を特定する建物がないかを確認することも大切だ。