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スパイウェアとは?感染した際の被害と対策

スパイウェア

パソコンやスマホを利用している方なら、一度はスパイウェアという言葉を聞いたことがあるだろう。「情報を盗む」ウイルスとして有名で、何らかの対策をしている人も多いのではないだろうか。
だが、スパイウェアが実際にどのような悪さをするのか、どんな情報を盗まれるのか具体的に知らないという話もよく耳にする。
そこで今回は、スパイウェアがどんな代物なのか、おさらいを含めて調べてみた。

スパイウェアとは

パソコン内にある個人情報やWeb上での行動を収集して、別の場所に送ってしまうというウイルスだ。まさにスパイのような様子からそう名付けられたという。
ひと口にスパイウェアといっても世の中にはさまざまな種類のスパイウェアがあり、危険度も異なる。代表的なスパイウェアは以下の4種類だ。

アドウェア

スパイウェアの中で最も多いのがアドウェアだ。勝手にポップアップ広告などが表示されるのが特徴で、ユーザーに無理やり広告を閲覧させたり特定のページへ誘導させたりして、広告収益を上げようとする。最近では「セキュリティ警告」に偽装したものやフィッシング詐欺などへの誘導を狙う悪質なものも増えている。

キーロガー

キーロガーとは、ユーザーのPCキーボード操作を監視・記録するソフトウェアだ。本来はソフトウェア開発に活用されるものだが、技術を悪用するスパイウェアが存在する。キーボード入力情報からアカウント情報などを詐取し、外部サーバーに送信して不正アクセスされる恐れがある。

リモートアクセスツール

パソコンを遠隔から操作するためのソフトウェアだ。これも本来は遠隔からのシステムをサポートするために生まれた技術だが、悪用されるとユーザーの許可なしに不正に端末を操作され、情報が窃取される。

トロイの木馬

ソフトウェアやアプリを装って、裏で悪意ある行動を行うのがトロイの木馬だ。マルウェアなどとも呼ばれる。感染すると、リモートアクセスができる経路(バックドア)が設置されて情報が窃取される。

スパイウェアに感染すると起こる被害

スパイウェアに感染すると、リモートアクセスによって機密情報や個人情報が漏洩するリスクがある。また、キーロガーに感染した場合は、IDやパスワードなどの情報が行われたりスマホカメラで盗撮されたりするのだ。さらに、二次被害としてなりすましや不正送金が考えられる。場合によっては、これらの情報が闇上で売買されることもあり非常に危険だ。

スパイウェアに感染しないための対策

パソコンにはセキュリティ対策ソフトで対策するのが最もベーシックな方法だ。
また、安易に無料のソフトウェアをダウンロードしない、スマホの場合は正規のストア経由でアプリを入手しないように意識しよう。
スパイウェアをはじめとしたさまざまなウイルス攻撃は、パソコンの脆弱性を悪用して行われる。OSやアプリケーションはこまめにアップデートして、常に最新の状態に保つのを心がけるのも大切だ。