万が一の盗難に備えて、バイクの盗難保険に入っておきたいと考える人もいるだろう。盗難保険に入っていると、バイク本体の盗難はもちろん、パーツ盗難やいたずらによる損害などさまざまな被害が補償の対象となる。
しかし、プレミアムバイクと呼ばれる高価なバイクは、盗難保険に入れない可能性があるのをご存じだろうか。
今回は、盗難保険に加入できないバイクの特徴やニュースで紹介されたプレミアムバイクの盗難事例について紹介していきたい。
盗難保険に加入できないバイクとは
バイクの盗難は検挙率が低いことから、盗難に遭うとバイクが戻ってくる可能性は低い。そのため、賠償もほぼ期待できないに等しい。もし、運よく戻ってきた場合でも、走行不能なケースも少なくなく、買い替えたほうが早い場合が多いのだ。
しかも、盗難保険には加入できない車種や加入制限がある。
希少価値の高い、いわゆる「プレミアムバイク」と呼ばれるバイクもそのひとつで、市場価格が高騰しているために補償金額が見合わない理由からだと考えられている。
また、プレミアムバイクは部品やパーツも手に入りにくく、高価であることが多いため、修理補償も難しいのだ。
もしも高額なバイクの購入を考えているなら、盗難保険に加入できる車種か、事前に確認してからの検討をおすすめする。
プレミアムバイクの盗難事例
プレミアムバイクの中古相場は年々高騰しており、中には1台数百万円で取引されるものもある。このようなプレミアムバイクは、窃盗グループに狙われやすいため厳重なセキュリティ対策が必要だ。
住宅の駐車場に保管し、バイクカバーをかけて人には見えないようにしていたにもかかわらず、深夜のうちに持ち去られた事例が報告されている。
窃盗犯はこの場所にプレミアムバイクがあるのを以前から知っていた様子で、明らかに狙いをつけた犯行とみられた。
盗まれたのは50年以上も前に製造されたヴィンテージもので、今では希少価格がついていたという。
より強固な盗難対策が必要
盗難保険に加入できない高価なバイクを所有したいなら、鍵付きのガレージ内に保管する、セキュリティ設備を強化するなど、盗まれないための対策を万全にしなくてはならない。
盗難対策にも相当なコストをかけなければ、事例のように狙われ盗まれてしまうのだ。
高額なバイクを購入したい、ヴィンテージバイクに憧れているなら、盗難に遭うリスクがかなり高くなることを想定しておくことも大切だ。
購入費用だけでなく、セキュリティコストも留意した上で検討する必要がある。